関節リウマチ（鍼灸ケア）

リウマチの鍼灸治療をお考えの方へ

関節リウマチは、免疫の異常により関節に炎症が起こる自己免疫疾患です。
現在はメトトレキサート（MTX）や生物学的製剤などの薬でコントロールが可能ですが、免疫を一時的に抑える作用があるため副作用への配慮が必要です。

服用によって吐き気・胃腸の不調・肝腎機能への負担を感じる方もおり、免疫抑制により風邪や感染症が治りにくくなることもあります。

鍼灸によるサポートの考え方

なかば鍼灸院では「薬を否定する」のではなく、薬がよりよく働くからだづくりを目的とします。
鍼灸で自律神経と内臓機能のバランスを整えることで、全身の回復力や代謝を支え、副作用の体感の緩和が期待できます。

巡りを整え、肝臓・腎臓への負担感の軽減をサポート
自律神経の安定によりコンディションを整える
血流を促し、関節周囲のこわばり・痛みの緩和を後押し

薬物療法と鍼灸を併用することで、無理のない用量での安定した経過を目指します（減薬の可否は必ず主治医と相談してください）。

科学的根拠と研究報告

厚生労働科学研究事業の「慢性関節リウマチに対する鍼灸治療の多施設ランダム化比較試験」では、
薬物療法に鍼灸を併用することで痛みや生活の質（QOL）の改善が報告されています。

薬と鍼灸の両輪で治療を進めることで、リウマチ症状の安定化と日常生活の質向上が期待できます。

出典：
厚生労働科学研究「慢性関節リウマチに対する鍼灸治療の多施設ランダム化比較試験」
（厚生労働科学研究成果データベース）

鍼灸でのアプローチ

関節の炎症感・こわばりの緩和を目指す施術
全身の血流と体温を整え、自己回復力を高める
ストレスや睡眠不足に伴う免疫バランスの乱れを整える

当院では、全身調整と局所施術を組み合わせ、必要に応じて
近赤外線治療器「スーパーライザーHA2200」を使用します。

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よくあるご質問（Q&A）

Q. 病院の治療と併用して大丈夫ですか？

はい。主治医の治療方針を尊重し、全身状態を整える目的で安全に併用します。

Q. 鍼灸を受けると薬が減りますか？

自己判断での減薬は避け、必ず主治医の指示に従ってください。体調が整い、医師の判断で用量調整が行われるケースはあります。

Q. どのくらいのペースで通うのが良いですか？

まずは週1回を目安に開始し、症状や検査数値、生活状況に応じて間隔を調整します。

まとめ

リウマチは「薬で抑える」だけでなく、からだの整え方で経過が変わる病気です。
鍼灸で回復力・代謝・睡眠の質を支え、副作用の体感をやわらげることで、より前向きに治療へ取り組めます。
当院は医療と連携しながら、患者さん一人ひとりに合わせた鍼灸サポートを行っています。関節の痛みやこわばりでお困りの際は、どうぞご相談ください。

5-2 リウマチ